グランスピード（2017年生、母センティナリー）

グランスピード（2017年2月2日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「偉大な(仏)+スピード。天性の資質を武器に偉大な存在へ」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したセンティナリーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の野路菊ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、サラブレッドクラブライオンによって5,400万円で落札された。

サラブレッドクラブライオンにて総額7,000万円（17.5万×400口）で一口馬主が募集された。

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月28日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウインローズブーケを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月14日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、マイラプソディに交わされて5馬身差の2着に敗れた。

3歳（2020年）

4月25日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのあやめ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のフィニステールに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

4歳（2021年）

1月17日、約9か月の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの宇佐特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエヴァーガーデンを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

3月21日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月20日、中9週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの不知火ステークス（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ダブルシャープにクビ差交わされて2着となった。

8月15日、中3週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

7歳（2024年）

5月11日、約33か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

6月16日、中4週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた13戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天橋立ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。