スガノファスリエフ（2014年生、母コウユーノミチ）

スガノファスリエフ（2014年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時17歳）と交配したコウユーノミチが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は長田ファーム。主な勝ち鞍は2021年の初音特別(一般B2二 B3一ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、長田ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、菅原光博によって756万円で落札された。

石井勝男厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2017年）

6月23日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は531kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月25日、中4週で迎えた2戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロクアイオロチに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳戦の祝定年お疲れ様2吉本茂記念G60（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月5日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、3歳戦のポインセチア賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

4歳（2018年）

1月17日、中5週で馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた5戦目は、1月は美味しい新海苔の季節記念（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のエカテリーナに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

2月8日、中2週で迎えた6戦目は、高野先生おめでとう記念（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のスエルテミノルをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

3月12日、中4週で迎えた7戦目は、春だ!乗馬だ!!クレイン千葉杯（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアラタマクリスエスに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月9日、中3週で迎えた8戦目は、クォーツ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のブルベアポーラーを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月2日、中2週で迎えた9戦目は、ばり得!SPAT4プレミアムポイント賞（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のシュネルバレイに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月1日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦の稲荷山特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で本橋孝太騎手（8戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、ソラリスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2019年）

1月17日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、一般C1二三四イ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で本橋孝太騎手（9戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた12戦目は、早春スプリント（船橋ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で本橋孝太騎手（10戦6勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた13戦目は、NARGP年度代表馬受賞記念（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で本橋孝太騎手（11戦6勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニッポンダエモンを半馬身振り切って7勝目をつかんだ。

4月19日、中4週で迎えた14戦目は、春風賞（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で本橋孝太騎手（12戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニッポンダエモンをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月6日、中1週で迎えた15戦目は、屋台やキッチンカーが盛りだくさん賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で本橋孝太騎手（13戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエフェルヴェソンスを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて9勝目を手中に収めた。

6月21日、中6週で迎えた16戦目は、伏姫スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で本橋孝太騎手（14戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた17戦目は、井藤漢方製薬のしじみの入った牡蠣ウコン杯（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で本橋孝太騎手（15戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したグラッブユアダイヤを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、祝★銅メダル獲得!安部篤史選手（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で本橋孝太騎手（16戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパルクリールに1馬身の差をつけて10勝目を達成した。

6歳（2020年）

3月10日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた19戦目は、フラワーパークHANA・BIYORIB3（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は18戦連続で本橋孝太騎手（17戦10勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた20戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一緒に遊ぼうと邪神ちゃんは声をかける（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた21戦目は、春和特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（18戦10勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月5日、中1週で迎えた22戦目は、五月雨スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（19戦10勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったクラファルコンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた23戦目は、薫風特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（20戦10勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヘルニーニョアキラに2馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

6月18日、中2週で迎えた24戦目は、麻綿原特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（21戦11勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた25戦目は、九十九里特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（22戦11勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた26戦目は、鋸山特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（23戦11勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた27戦目は、岡村裕基騎手を鞍上に迎えて、処暑特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7歳（2021年）

2月8日、約5か月半の休養明けで迎えた28戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、海神スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、ハンデ戦の初音特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（24戦11勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のオールザベストに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月17日、中2週で迎えた30戦目は、駿風スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（25戦12勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた31戦目は、京葉スプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（26戦12勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

10月28日、約7か月の休み明けで迎えた32戦目は、養老渓谷スプリント（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（27戦12勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。