エイキューガッツ（1995年生、母アートギャラリー）

エイキューガッツ（1995年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のガダボート（当時8歳）と交配したアートギャラリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河土肥牧場。戦績は、中央平地29戦6勝2着6回、地方1戦0勝2着1回。2001年の名古屋大賞典(G3)で2着に入った他、2000年のエニフステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

8月8日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブランドハマチドリを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月21日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、4歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワイルドフォンテンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜野谷憲尚騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4歳（1999年）

1月23日、中5週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜野谷憲尚騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアスクマジェスティに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

2月20日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜野谷憲尚騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

5月22日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、5歳以上900万下の白馬岳特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜野谷憲尚騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

5月29日、連闘で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で浜野谷憲尚騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリールガバナーに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月4日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったダンシングチアズにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

11月14日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2000年）

2月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のワールドフェイマスを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた15戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたリアルヴィジョン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったイシヤクモンドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月18日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハギノハイグレイドに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月23日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジョウノブラボーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月12日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したミヨノショウリにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレギュラーメンバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月18日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6歳（2001年）

3月21日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったマンボツイストから2馬身差の2着となった。

5月6日、中6週で迎えた24戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（6戦3勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

7歳（2002年）

5月4日、約12か月の休み明けで迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6月8日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

8歳（2003年）

2月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた29戦目は、G1のフェブラリーステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。