ターボインパルス（1993年生、母ノーザンスイフト）

ターボインパルス（1993年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフラツシユオブステイール（当時10歳）と交配したノーザンスイフトが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大滝栄治。戦績は、中央平地33戦5勝2着3回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は1998年の雅ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月3日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3歳（1996年）

1月20日、中6週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフラッシュオブワンに約11馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンリボルバーを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

2月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた8戦目は、4歳900万下の白丁花ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

7月21日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったエムアイブランに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月4日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（10戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るミルキーウイナーを別次元の末脚で3/4馬身差し切って優勝

12月8日、中4週で迎えた15戦目は、元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したシャドウクリークにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（1997年）

1月19日、中5週で迎えた16戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月2日、約9か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（14戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビコーミニスターを3/4馬身振り切って優勝

12月21日、中3週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’97フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（1998年）

1月18日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（15戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のマジックゲームに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

2月14日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（16戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったエリモシテンオーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月5日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（17戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（18戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月29日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

6歳（1999年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

7月17日、約6か月半の休養明けで迎えた27戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月25日、連闘で迎えた28戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

9月18日、中7週で迎えた29戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着を確保した。

10月10日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（19戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい最後はロバノパンヤと並んで11着同着となった。

10月24日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（20戦4勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

12月26日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた33戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

7歳（2000年）

6月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに19kg増やして迎えた34戦目は、佐藤涼騎手を鞍上に迎えて、パール特別（上山ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた35戦目は、一般A1（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤涼騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のホッカイアトラスに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。