シマノヤマヒメ（1989年生、母シマノリマンド）

シマノヤマヒメ（1989年6月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のコリムスキー（当時14歳）と交配したシマノリマンドが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヤマオカ牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着1回、地方8戦3勝2着1回。1994年の中京記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村護厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1992年）

3月23日、デビュー戦は鷹見浩騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は497kg。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のシルキーベイビーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中4週で迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のミスターテンジンに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

5月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳戦の白ばら特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹見浩騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦のすずらん特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鷹見浩騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のパシフィックスキーに半馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

7月6日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鷹見浩騎手（4戦3勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

7月24日、中2週で迎えた6戦目は、コメット賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鷹見浩騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったヘラヨシオーから5馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で迎えた7戦目は、シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鷹見浩騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた8戦目は、トゥインクルレディ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鷹見浩騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。13着に敗れた。

4歳（1993年）

1月9日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、雅ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた10戦目は、合谷喜壮騎手を鞍上に迎えて、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた11戦目は、斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で合谷喜壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で合谷喜壮騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で合谷喜壮騎手（3戦0勝）。17頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた14戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で合谷喜壮騎手（4戦0勝）。17頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた15戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は合谷喜壮騎手（5戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

7月4日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の観月橋ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で合谷喜壮騎手（6戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず最後はメイショウララワンと並んで5着同着となった。

7月18日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の由布院特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で合谷喜壮騎手（7戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で合谷喜壮騎手（8戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1700m 曇/不良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユウキスラッガーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

8月28日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のビクトリーマッハに3馬身半の差をつけて優勝

9月18日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドラゴンルーブルを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月2日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメモリータイヨウに約10馬身の大差をつけて6勝目を獲得した。

10月31日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた25戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月19日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田原成貴騎手（6戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

5歳（1994年）

1月29日、中5週で迎えた28戦目は、妙見山ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のニホンピロナーリーに1馬身3/4の差をつけて7勝目を収める

2月20日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンアワーをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。