グランドイチ（1988年生、母シングトツプ）

グランドイチ（1988年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時22歳）と交配したシングトツプが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地39戦4勝2着10回、中央障害4戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月9日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメイセイハートに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

3歳（1991年）

3月2日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた7戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたバンブールミエール決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、リアルサンマローにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月18日、連闘で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したキタシバサンダーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中3週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、マキハタビューティに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の青島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったインターアトラスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月31日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマヤノディザイアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の秋分特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターサブマリンを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

10月12日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月24日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月22日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアフロリュウースを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（1992年）

6月7日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、安芸ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（5戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

7月18日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったゴールドストリートに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月1日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の博多特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったキョウワタイジュに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月23日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったタマモロードにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた27戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月11日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（10戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（1993年）

2月7日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のチョウエツを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月6日、中3週で迎えた31戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋康之騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ワイエムルーブルに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6歳（1994年）

1月16日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた33戦目は、5歳以上900万下の京橋特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（11戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた35戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた36戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた37戦目は、5歳以上900万下の日豊特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた38戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

5月7日、中4週で迎えた39戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた41戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月24日、中6週で迎えた42戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた43戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（8戦1勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。