ビュウーコウ（1984年生、母フジノブルース）

ビュウーコウ（1984年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時14歳）と交配したフジノブルースが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地15戦2勝2着5回。1987年の弥生賞(G2)で2着に入った他、1987年の京成杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

9月14日、デビュー戦は鈴木寿騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は450kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったシズカビゼンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月28日、中1週で迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のスズマジックに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

11月16日、中3週で迎えた4戦目は、伊藤正徳騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳400万下の寒菊賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、バナレットに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下の万両賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、レオテンザンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

1月31日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下のシクラメン賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイナアルテミスをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月8日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、サクラスターオーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（6戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキリノトウコウにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた11戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

10月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木寿騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた13戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/不良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

4歳（1988年）

1月17日、中9週で迎えた14戦目は、中山競馬場開設60周年記念（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（7戦2勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉沢宗一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。