チアフルマスター（1993年生、母Island Escape）

チアフルマスター（1993年1月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDixieland Band（当時13歳）と交配したIsland Escapeが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦6勝2着1回、地方10戦2勝2着2回。1999年のギャラクシーステークス(オープン)で2着に入った他、2000年の姫神賞(一般)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月10日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイキブルックに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

4歳（1997年）

10月26日、約23か月の休養明けで迎えた2戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のチーターに1馬身3/4の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

5歳（1998年）

5月31日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のケンゴウヤマトに5馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

7月12日、中5週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月13日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミヤギローマンを3/4馬身振り切って休み明け初戦を物にした。

12月27日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のレディブライティアに1馬身3/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

6歳（1999年）

1月16日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（5戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月20日、中8週で迎えた9戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（6戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のケイエスグットワンに4馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

4月17日、中3週で迎えた10戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山賀一騎手（7戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた11戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横山賀一騎手（8戦5勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

10月2日、連闘で迎えた13戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（9戦5勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンサンルイスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月23日、中2週で迎えた14戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（10戦5勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（11戦5勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

7歳（2000年）

1月9日、中7週で迎えた16戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（12戦5勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた17戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山賀一騎手（13戦5勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

4月1日、中8週で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

5月20日、中6週で迎えた19戦目は、千葉淳志騎手を鞍上に迎えて、一般A1（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のタイキインパルスに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月5日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた20戦目は、一般A1（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉淳志騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったランニングメイトからアタマ差の2着に甘んじた。

6月20日、中1週で迎えた21戦目は、佐藤雅彦騎手を鞍上に迎えて、姫神賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のハセノデジュールに4馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

7月16日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤雅彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったセカンドゲスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月10日、中7週で迎えた23戦目は、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤雅彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8歳（2001年）

5月13日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた24戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は千葉淳志騎手（2戦1勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた25戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、姫神賞（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月4日、中7週で迎えた26戦目は、一般A1（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は千葉淳志騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月16日、中5週で迎えた27戦目は、山口俊騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。