ローザノワール（2016年生、母ダノンスズラン）

ローザノワール（2016年2月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「バラ(伊)+黒(仏)。黒いバラ」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時18歳）と交配したダノンスズランが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2022年のヴィクトリアマイル(牝G1)で4着に入った他、2022年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,296万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、渡邉直樹によって1,566万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月17日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

12月2日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた4戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

3歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三津谷隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月23日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセブンティサンを豪脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

4月21日、中3週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウアステカにクビ差届かず2着となった。

5月4日、中1週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショウナンパンサーに6馬身の差をつけて2勝目を手にした。

6月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

9月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳥取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2020年）

3月14日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの瀬戸特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

6月7日、中6週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのリボン賞（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のペガサスに4馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

7月12日、中1週で迎えた18戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのフィリピントロフィー（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のキャンディスイートをクビ差振り切って勝利をモノにする

11月3日、中4週で迎えた20戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5歳（2021年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

3月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

5月8日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6月27日、中6週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのデルマーサラブレッドクラブ賞マリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

12月19日、中8週で迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のヴァンランディに1馬身半の差をつけて5勝目を収める

6歳（2022年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

5月15日、中8週で迎えた30戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の勝負根性でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

7月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた34戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2022年12月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。