ラセット（2015年生、母ナンヨーサフラウア）

ラセット（2015年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「あずき色」。毛色は鹿毛。種牡馬のモンテロッソ（当時8歳）と交配したナンヨーサフラウアが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は三好牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着2回。2020年の中京記念(ハンデG3)で2着に入った他、2018年のきさらぎ賞(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三好牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって723.6万円で落札された。2歳のとき、吉澤ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、桂土地によって1,512万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月14日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパクスアメリカーナを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月9日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したドラグーンシチーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

1月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカンタービレをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月4日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

5月20日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るハクサンフエロを圧倒的な末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

11月10日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡佑介騎手（8戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブルベアトリュフを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

4歳（2019年）

2月10日、中8週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月12日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（10戦3勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず16着に終わった。

5歳（2020年）

4月25日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた14戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの彦根ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のガゼボを半馬身振り切って休み明けの一戦をモノにした。

5月31日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマイルカナを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月19日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイケイダイハードにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月13日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず13着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた19戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

12月12日、中9週で迎えた20戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（3戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

6歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、逃げるクリスティに3/4馬身届かず2着となった。

4月25日、中3週で迎えた23戦目は、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

6月19日、中7週で迎えた24戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

8月15日、中7週で迎えた25戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（6戦0勝）。17頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

10月3日、中6週で迎えた26戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月11日、中9週で迎えた27戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（8戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に敗れた。

7歳（2022年）

3月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（11戦3勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた29戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月10日、約6か月の休み明けで迎えた31戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

8歳（2023年）

2月5日、中7週で迎えた32戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月13日、中9週で迎えた34戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（7戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた35戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤祥太騎手（8戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

8月27日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤祥太騎手（9戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

10月29日、中8週で迎えた37戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

2023年11月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。