フジミリスカム（1985年生、母ビッグエントリー）

フジミリスカム（1985年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時11歳）と交配したビッグエントリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地41戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の白富士ステークス。

経歴

デビュー前

中尾銑治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月10日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のコマツソロンに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月6日、中3週で迎えた2戦目は、3歳オープンのヒヤシンス賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

2月29日、中2週で迎えた3戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の水仙賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた4戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のれんげ賞（東京芝2200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

4月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月14日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、4歳400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳400万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上400万下の石打特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（4戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の瓢湖特別（新潟芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で大西直宏騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

10月23日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上400万下の西湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、アサカガバナーにクビ差交わされて2着となった。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の本栖湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオタケビに2馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

12月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

4歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の筑波山特別（中山芝2500m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のビンゴユメタに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

5月20日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず13着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上1400万下の上越ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（6戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のふみづきステークス（新潟芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（7戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（8戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

5歳（1990年）

3月31日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦3勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の麦秋賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（11戦3勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月23日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（12戦3勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は大西直宏騎手（9戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた31戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月2日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（13戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったアニートウショウにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（14戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（15戦3勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月2日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、パナシアに3/4馬身交わされて2着となった。

12月23日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（16戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビクトリヤシチーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（1991年）

1月12日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（17戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

2月16日、中4週で迎えた39戦目は、白富士ステークス（東京芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグッドタイミングに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月9日、中2週で迎えた40戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

4月14日、中4週で迎えた41戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。