フェリシタル（1997年生、母ツィンクルブライド）

フェリシタル（1997年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したツィンクルブライドが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦6勝2着10回。2000年の京成杯(G3)で3着に入った他、2002年の万葉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

9月11日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

10月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたエリモブライアン決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のイングランドシチーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月22日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタイキエリザベスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたナムラコンコルド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったフミノクレイマーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したクラクエンレディーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月24日、連闘で迎えた13戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋亮騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で高橋亮騎手（7戦1勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、6着に入り込んだ。

4歳（2001年）

11月10日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったアスカツヨシにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

11月25日、中1週で迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったサバイバルバトルを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウキョウマンボを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って順当に勝利した。

5歳（2002年）

1月7日、中2週で迎えた18戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、アドマイヤロードに半馬身交わされて2着となった。

2月2日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクリールポイントに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月3日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたアリシバキング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月30日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったスーパージーンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

7月6日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアラタマインディを豪脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

7月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（9戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月28日、中8週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月山特別（新潟芝2400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタニノデスティニーに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月19日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るハッピールックを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

11月10日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7歳（2004年）

1月25日、約14か月半の休養明けで迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。