ホウオウピースフル（2017年生、母ツルマルワンピース）

ホウオウピースフル（2017年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+平和」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したツルマルワンピースが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のフローラステークス(牝G2)で2着に入った他、2021年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小笹芳央によって3,132万円で落札された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンティシペイトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの百日草特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアカイイトに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（2020年）

2月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4月26日、中9週で迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったウインマリリンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月24日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

12月20日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2021年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月31日、約7か月半の休養明けで迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

5歳（2022年）

1月8日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

3月13日、中8週で迎えた12戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月7日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

7月3日、中7週で迎えた14戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワールドリバイバルをハナ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月31日、中3週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

2023年2月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月30日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。