キクノアロー（2003年生、母ヤシマローマン）

キクノアロー（2003年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋矢」。毛色は栃栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時8歳）と交配したヤシマローマンが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は惣田英幸。戦績は、中央平地18戦4勝2着3回、地方17戦3勝2着2回。2007年のダイオライト記念(Jpn2)に勝利した他、2007年のアンタレスステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、惣田英幸から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、菊池五郎によって472.5万円で落札された。

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月11日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は528kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグリューエントを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

3月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月2日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

10月8日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンエムパームを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月22日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のプリュネルを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

11月18日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンラージヒルにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2007年）

1月14日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったスナークファルコンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサンワードランに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月7日、中2週で迎えた10戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクーリンガーに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月28日、中2週で迎えた11戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた12戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったワイルドワンダーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、中3週で迎えた13戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

7月15日、中7週で迎えた14戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

5歳（2008年）

2月11日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた16戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた17戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

7月5日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

7月20日、中1週で迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

6歳（2009年）

2月14日、約6か月の休み明けで迎えた21戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

7月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1700m 曇/重）に出走。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアルアルアルに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

8月31日、中4週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた24戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のイヌワシ賞（金沢ダート1900m 雨/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマヤノグレイシーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2010年）

1月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、ジャニュアリーカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゲイリーディライトに4馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

2月4日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上A1（園田ダート1870m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって4着に敗れた。

11月24日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた27戦目は、ニッカン菊園特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた28戦目は、コベルコ教習所杯（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は木村健騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

8歳（2011年）

12月15日、約12か月の休養明けで迎えた29戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

9歳（2012年）

1月12日、中3週で迎えた30戦目は、山口シネマ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた31戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、豊岡市「城崎温泉」特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大柿一真騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったマッハタイザンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月22日、中3週で迎えた33戦目は、有馬温泉兵衛向陽閣特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大柿一真騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた34戦目は、大日本プロレスカップ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大柿一真騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた35戦目は、エメラルド特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って12着に終わった。