キルシュワッサー（2003年生、母ナミビア）

キルシュワッサー（2003年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「さくらんぼを発酵させ、蒸留してつくられたお酒」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したナミビアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。戦績は、中央平地32戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の中京日経賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月5日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のリトルイライザを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた2戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、プリムローズヒルに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中1週で迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったマリンフェスタから5馬身差の2着に敗北した。

5月28日、中3週で迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたチェリーフォレスト決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月18日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

11月11日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したセトノゼディタブを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスプリングタピアンを3/4馬身振り切って2勝目をマークした。

4歳（2007年）

1月28日、中5週で迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月11日、中5週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月17日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の新潟市政令指定都市移行記念（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムクリスタルに3馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

12月9日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアイアムエンジェルを半馬身振り切って雨中の混戦を制した。

5歳（2008年）

1月6日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月5日、約6か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のジュライステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月27日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

9月6日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦0勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（6戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（7戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

6歳（2009年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

2月7日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

3月22日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（8戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい18着に敗れた。

10月25日、約7か月の休養明けで迎えた29戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

12月20日、中7週で迎えた30戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

7歳（2010年）

1月17日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

2月27日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。