トウカイオーザ（1997年生、母トウカイナチユラル）

トウカイオーザ（1997年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したトウカイナチユラルが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）長浜牧場。戦績は、中央平地34戦8勝2着2回。2001年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)に勝利した他、2001年の小倉記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

4月30日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミレニアムマーチを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったニホンピロニールに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のツルガオカキセキをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイゼンユウシュウに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月12日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

4歳（2001年）

5月13日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月30日、中6週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスズトップを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

8月12日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったロサードにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中3週で迎えた11戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤボスをクビ差振り切って5勝目をゲットした。

11月4日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハッピールックに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

12月23日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2002年）

1月13日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた16戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦4勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

4月6日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホワイトハピネスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月18日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

6月23日、中4週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月19日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月8日、中4週で迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6歳（2003年）

3月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

4月12日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスプラネットをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京競馬場リニューアル記念（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦2勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

10月18日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7歳（2004年）

8月29日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた29戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた30戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

11月14日、中4週で迎えた31戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（10戦2勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

8歳（2005年）

7月17日、約7か月の休養明けで迎えた33戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。