メイクアリープ（2019年生、母スペシャルクイン）

メイクアリープ（2019年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「飛躍する」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時16歳）と交配したスペシャルクインが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富田牧場。2023年のみやこステークス(G3)で2着に入った他、2023年の名鉄杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

2月5日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

2月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったプラチナドリームにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

3月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタッケンアイに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったパーティーベルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウゲキリンに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2023年）

1月21日、中7週で迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラスの小倉城特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウジブリを3/4馬身振り切って制した。

5月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの上賀茂ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のサンマルレジェンドをクビ差振り切って雨中の戦いを制した。

6月11日、中3週で迎えた8戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、伸びてきたキングズソード決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

7月16日、中4週で迎えた9戦目は、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたアーテルアストレア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月14日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、太秦ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

11月5日、中2週で迎えた11戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（9戦4勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったセラフィックコールにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月3日、中3週で迎えた12戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（10戦4勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。