チアズブライトリー（1998年生、母チアズダンサー）

チアズブライトリー（1998年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したチアズダンサーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は今牧場。戦績は、中央平地29戦7勝2着1回。2003年の京阪杯(G3)に勝利した他、2004年の七夕賞(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

11月5日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のプログレスパレスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月3日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月17日、中1週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノブレスオブリッジを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

3歳（2001年）

2月4日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

2月25日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルゼルをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

4月28日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月16日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月11日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2002年）

6月9日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のユウワンプラテクトに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンワンシャンを半馬身振り切って優勝

5歳（2003年）

1月11日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月16日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（中山芝3200m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた16戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（10戦2勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

10月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

10月12日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた19戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた21戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。17頭立ての14番人気で18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のダンツジャッジに4馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

12月14日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったウインブレイズにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

6歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

7月11日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のストロングブラッドをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

8月1日、中2週で迎えた28戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。