トウカイカムカム（2001年生、母トウカイパステル）

トウカイカムカム（2001年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋来い来い」。毛色は栗毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時13歳）と交配したトウカイパステルが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地18戦6勝2着3回。2006年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月30日、デビュー戦は北村浩平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/不良）に出走。馬体重は434kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

12月20日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 雪/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオレンジワールドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2004年）

5月15日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツルマルアミーゴを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマッドゲイルに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

7月25日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月29日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアトランティスを上がり1位の末脚で半馬身差し切って3勝目をつかんだ。

4歳（2005年）

4月23日、約8か月の休み明けで迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月10日、約7か月半の休養明けで迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたストラタジェム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2006年）

1月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったタガノデンジャラスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月22日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウカイエリートを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

2月19日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゼンスピリッツに3馬身半の差をつけて制した。

4月8日、中6週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバイロイトをハナ差振り切って6勝目を挙げた。

4月30日、中2週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

6歳（2007年）

9月8日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。