サンアップルトン（2016年生、母シナル）

サンアップルトン（2016年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「太陽+アメリカの都市名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時16歳）と交配したシナルが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は株式会社ケイズ。2020年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月15日、デビュー戦は黛弘人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

3歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキタノインパクトに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月3日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったアドマイヤスコールにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

6月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの駒ケ岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で黛弘人騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

8月10日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの知床特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で黛弘人騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

10月19日、中9週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの岩船特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダークナイトムーンに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

11月16日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシャイニーゲールに2馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

4歳（2020年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったボスジラにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月29日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒシヴィクトリーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月28日、中3週で迎えた11戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦3勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

11月8日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2021年）

1月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

2月28日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

5月8日、中9週で迎えた16戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6歳（2022年）

3月20日、約10か月の休み明けで迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

5月8日、中6週で迎えた19戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

7歳（2023年）

7月2日、約14か月の休み明けで迎えた20戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦3勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた21戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（13戦3勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

8歳（2024年）

5月22日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた23戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、しかべ間歇泉100周年記念特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた24戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、赤レンガ記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。