キクノソニック（2003年生、母ピアソニック）

キクノソニック（2003年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時9歳）と交配したピアソニックが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は秋場牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方32戦12勝2着9回。主な勝ち鞍は2008年の夏木立特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月19日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

7月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

8月26日、中6週で迎えた4戦目は、高井彰大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

10月21日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川島信二騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

12月4日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた6戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、一般C30（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のディスティニーワンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中1週で迎えた7戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラヴリービコーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2007年）

1月3日、中1週で迎えた8戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（2戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエムエスリーダーを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

1月16日、中1週で迎えた9戦目は、倉地学今年こそめざせ100勝!（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で児島真二騎手（3戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた10戦目は、一般C19（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で児島真二騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタケデンワルツに6馬身の差をつけて優勝

2月22日、中2週で迎えた11戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で児島真二騎手（5戦4勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスズカエチュードを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

10月20日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から27kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は川島信二騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

5歳（2008年）

1月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた13戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、一般C24（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、テキサスイーグルにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

2月4日、連闘で迎えた14戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた15戦目は、一般C25（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、メイショウトウシにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3月4日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、加藤長教還暦お祝い（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

3月12日、連闘で迎えた17戦目は、愛らぶ笠松けいば（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアポロニウスに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月25日、中1週で迎えた18戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた19戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユキノロマンスに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月16日、連闘で迎えた20戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メイショウトウシに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月22日、連闘で迎えた21戦目は、一般C18（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーカルミネイトに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4月30日、連闘で迎えた22戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホワイトライに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月16日、中1週で迎えた23戦目は、夏木立特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサイキョウヒカリを半馬身振り切って8勝目をマークした。

6月6日、中2週で迎えた24戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、マヤノパガニーニにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月20日、中1週で迎えた25戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタケカサチノヤマをハナ差振り切って圧倒的人気に応えた。

7月3日、中1週で迎えた26戦目は、東海・近畿交流特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦4勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた27戦目は、高賀の森水杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るビクトリアスチアーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月18日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、月見特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で戸部尚実騎手（10戦5勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月26日、連闘で馬体重を前走から5kg絞って迎えた29戦目は、ダービートレーディング杯（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で戸部尚実騎手（11戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ブルーヴァージニアに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で戸部尚実騎手（12戦5勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナルセヒカリに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6歳（2009年）

5月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた31戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で戸部尚実騎手（13戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた32戦目は、中国ロジ研究員吉川和之退職記念（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は15戦連続で戸部尚実騎手（14戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って6着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた33戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で戸部尚実騎手（15戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ニホンピロボタンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中2週で迎えた34戦目は、一般B12（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で戸部尚実騎手（16戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた35戦目は、谷奏葉くん1歳誕生日記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた36戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウオウサムを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月27日、中1週で迎えた37戦目は、葉月特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（17戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた38戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったトミノペガサスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。