フジノモンスター（1995年生、母アケノスミレイ）

フジノモンスター（1995年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。1998年にNARグランプリサラブレッド系3歳最優秀馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーリユート（当時17歳）と交配したアケノスミレイが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）レジェンドファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方25戦9勝2着7回。1998年のサラブレッドチャレンジカップ(地方重賞)に勝利した他、1998年の岐阜金賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中山義宣厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（1997年）

6月19日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジロ（笠松ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のピアスサンデーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（笠松ダート800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のトウカイカブトに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

8月16日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

10月19日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、2歳戦のジュニアクラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のスターグレードに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

11月16日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦3勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦3勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

12月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、内沢信昭騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3歳（1998年）

1月28日、中3週で迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のゴールドジュニア（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエフワンライデンから5馬身差の2着に敗北した。

2月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの梅花特別（P）（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったチェリーラスターからクビ差の2着に甘んじた。

3月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったチェリーラスターから半馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の新緑賞（笠松ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチェリーラスターに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月4日、中4週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったチェリーラスターからクビ差の2着に甘んじた。

6月3日、中3週で迎えた13戦目は、揖斐川特別（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフレンチフィールドを半馬身振り切って勝利をモノにする

7月1日、中3週で迎えた14戦目は、3歳G3の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で川原正一騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月22日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川原正一騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月27日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、3歳地方重賞のサラブレッドチャレンジカップ（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で川原正一騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサクセスに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月18日、中2週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は10戦連続で川原正一騎手（9戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクセスに6馬身の差をつけて7勝目を収める

12月23日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に52.5kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で川原正一騎手（10戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（1999年）

4月6日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのスプリング争覇（P）（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で川原正一騎手（11戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

5月5日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で川原正一騎手（12戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5歳（2000年）

1月26日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた21戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は14戦連続で川原正一騎手（13戦4勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたラッシュスルー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6歳（2001年）

4月2日、約14か月半の休み明けで迎えた22戦目は、横山誠騎手を鞍上に迎えて、一般B（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ワカサマにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

5月17日、中5週で迎えた23戦目は、一般B（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリードミーを次元の違う末脚で半馬身差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

5月31日、中1週で迎えた24戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリサイタルに7馬身の差をつけて制した。

7月8日、中4週で迎えた25戦目は、槍ケ岳特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた26戦目は、村井栄治騎手を鞍上に迎えて、一般B4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、一般B4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったリオエワンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中4週で迎えた28戦目は、一般B3（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は村井栄治騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。