ファンシーリシェス（2012年生、母ワイキューブ）

ファンシーリシェス（2012年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「空想＋富裕（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したワイキューブが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

1月24日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイヤモンドバブルに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月7日、中5週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月17日、中9週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたマリオーロ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中5週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月6日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月19日、中3週で迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4歳（2016年）

2月20日、中8週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るフローラルダンサーを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

6月18日、中7週で迎えた11戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したマハロマナを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイデアオブクィーンを半馬身振り切って3勝目を手にした。

8月13日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月23日、中7週で迎えた15戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したアメリカントップを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5歳（2017年）

1月21日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月12日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に敗れた。

5月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

10月29日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。