ファーストフォリオ（2017年生、母シーザリオ）

ファーストフォリオ（2017年5月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「シェイクスピアの戯曲をまとめて出版した最初の作品集。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時16歳）と交配したシーザリオが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の札幌スポニチ賞(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額7,000万円（17.5万×400口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月23日、デビュー戦はO.マーフィー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のディヴィナシオンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

6月14日、中5週で迎えた4戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

7月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイカイマドンナを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

9月5日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のデルマカトリーナをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月25日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたコンパウンダー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月13日、中7週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月3日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

7月24日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴェントヴォーチェに半馬身届かず2着となった。

9月4日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシュバルツカイザーを半馬身振り切って4勝目を収める

10月30日、中7週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

5歳（2022年）

1月10日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5月8日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

6月12日、中4週で迎えた17戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に終わった。

7月31日、中6週で迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

2022年10月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。