アメジストヴェイグ（2016年生、母グルヴェイグ）

アメジストヴェイグ（2016年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アメジスト(石言葉は『愛情』)+母名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したグルヴェイグが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上C2-7。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

4月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

6月8日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

8月14日、中6週で迎えた4戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-6（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウダンドウに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上C4-6（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランパルトネールに半馬身届かず2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C4-6（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた7戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-6（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したハーモニーソードを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上C4-5（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小野楓馬騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月30日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、JBC浦和カウントダウン5（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したオスカーティアラにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月8日、中5週で迎えた10戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったライトセイラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、連闘で馬体重を前走から13kg減らして迎えた11戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、いわてのフラッグシップ米「金色の風」（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクーダルジャンを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

12月24日、連闘で迎えた12戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、一般C2七（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシントークロヒメに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（2020年）

1月6日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したドラジュワールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、アクアマリン賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩本怜騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアストロブレームに9馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

4月7日、連闘で迎えた15戦目は、チューリップ賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

7月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

8月3日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた18戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた19戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 19（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた20戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、チャレンジシリーズ（佐賀ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコケラオトシを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月8日、中2週で迎えた21戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、シクラメン賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキクノシエルに5馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

11月29日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゼアブラヴを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

12月12日、中1週で迎えた23戦目は、ひむかのくろうま賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、伸びてきたマイネルバッカーノ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月26日、中1週で迎えた24戦目は、ほとめきナイター最終レースは20時40分（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で児島真二騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したナンヨーアイゼンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5歳（2021年）

1月16日、中2週で迎えた25戦目は、祝月賞（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で児島真二騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6月27日、約5か月半の休み明けで迎えた26戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた27戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

9月25日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた29戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた30戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの高湯温泉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き15着に終わった。

11月13日、連闘で迎えた31戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

2019年7月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2022年）

6月26日、約7か月半の休み明けで迎えた32戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

2022年7月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。