アドマイヤオーラ（2004年生、母ビワハイジ）

アドマイヤオーラ（2004年2月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋霊的エネルギー、独特の雰囲気」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したビワハイジが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦4勝2着2回、海外1戦0勝。2008年の京都記念(G2)に勝利した他、2007年の弥生賞(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグッドラックアワーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月16日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したダイワスカーレットを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2007年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイワスカーレットに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月4日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のココナッツパンチをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月15日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、最後はアドマイヤフジと並んで3着同着となった。

4歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンデピュティにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月23日、中6週で迎えた9戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のアドマイヤフジに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

3月29日、G1のドバイデューティーフリー（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバ芝1777m）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月31日、中8週で迎えた11戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

5歳（2009年）

1月5日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2010年）

5月29日、約17か月の休み明けで迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

6月27日、中3週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月29日、中8週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に敗れた。