ベッスルクイーン（1989年生、母バーターホース）

Vessel Queen

1989.03.16

ベッスルクイーン（1989年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のミスターシービー（当時9歳）と交配したバーターホースが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着1回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の九十九里特別(900万下 ハンデ)。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月30日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1992年）

1月19日、中4週で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月21日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したワカバノボルを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月4日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月12日、連闘で迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチアズスワローをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月25日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナムラクローバーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月15日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

10月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月7日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（9戦2勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

4歳（1993年）

6月12日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレッドライフをハナ差振り切って久々の実戦をモノにした。

7月3日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（11戦3勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

10月2日、連闘で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマチカネプルタークに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月24日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

12月18日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

5歳（1994年）

4月22日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、深見明宏騎手を鞍上に迎えて、マーガレット特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた22戦目は、酒井作男騎手を鞍上に迎えて、カーネーション特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。5頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた23戦目は、紅バラ特別（名古屋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井作男騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月9日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、小森勝政騎手を鞍上に迎えて、中山七里特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた25戦目は、磨墨特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小森勝政騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。