ケンガイア（2016年生、母システーナブルー）

ケンガイア（2016年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトランセンド（当時10歳）と交配したシステーナブルーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は有限会社ケンブリッジバレー。2019年のハヤテスプリント(M2)に勝利した他、2019年の若潮スプリントで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新井清重厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2018年）

7月27日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳戦のリアトリスデビュー（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は461kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャンパンムーンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中5週で迎えた2戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の新生特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月8日、中8週で迎えた3戦目は、2歳戦のシーサイドアイドル特別（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルパソに1馬身の差をつけて2勝目をマークした。

12月13日、中4週で迎えた4戦目は、2歳戦のリバーサイドアイドル特別（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレオズハウライトを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

12月31日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

3歳（2019年）

3月14日、中9週で迎えた6戦目は、3歳戦の桃の花賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサウンドボスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦2勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの若潮スプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

6月25日、中9週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の優駿スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で笹川翼騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた10戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳M2のハヤテスプリント（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のグローリアスライブをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

9月22日、中8週で迎えた11戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、M1の岩手県知事杯OROカップ（モンテオープン（盛岡芝1700m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月20日、中3週で迎えた12戦目は、M2のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（2020年）

1月29日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、引退馬協会タイキシャトル賞（川崎ダート900m 晴/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

3月14日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の今年の花見はHANA・BIYORI!（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダモンデに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月22日、中5週で迎えた15戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

8月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、新涼スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（9戦2勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

9月17日、中5週で迎えた17戦目は、「ご縁の国しまね」賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（10戦2勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のオパールスプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（11戦2勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から23kg減らして迎えた19戦目は、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 小雨/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

5歳（2021年）

5月7日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、Bダッシュ（船橋ダート1200m 雨/重）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、ブンロートに交わされて1馬身差の2着となった。

6月21日、中5週で迎えた21戦目は、へびつかい座スプリント（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた22戦目は、明治記念大磯邸園賞（川崎ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたキングキャヴィア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月9日、中3週で迎えた23戦目は、ポイント10倍!SPAT4船橋夏の陣賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた24戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、星河一天賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月26日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 小雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月12日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、チカバのイナカ愛川町杯（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（12戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。