パワフルダンディー（2005年生、母ミズサワスキヤネン）

パワフルダンディー（2005年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカリスタグローリ（当時17歳）と交配したミズサワスキヤネンが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本健一。戦績は、地方33戦9勝2着1回。2009年のアフター5スター賞(S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂本健一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

宮本康厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2007年）

6月24日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 雨/良）に出走。馬体重は502kg。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のディアオードリーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月3日、中9週で迎えた2戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のはやぶさ特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの’07ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のつばめ特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

10月29日、中2週で迎えた5戦目は、2歳戦のくまたか特別（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るブラックタイフーンを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月28日、中3週で迎えた6戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳S2のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦の雷鳥特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブラックタイフーンを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月30日、中2週で迎えた8戦目は、2歳戦のジョッキーブログ賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（3戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3歳（2008年）

1月18日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦の福寿草特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカメケンオオジに1馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

2月22日、中4週で迎えた10戦目は、3歳戦の若獅子特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦のミモザ特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジョイアスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のつくし特別（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（7戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月16日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた14戦目は、スポーツニッポン賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

11月13日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、トパーズ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般A3 B1一（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた17戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

4歳（2009年）

1月22日、中3週で迎えた18戦目は、初夢賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月19日、中3週で迎えた19戦目は、オープス中郷賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤博紀騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月3日、中1週で迎えた20戦目は、アーバンステージ弥生賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（8戦5勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマユネセンリョウに1馬身の差をつけて制した。

3月25日、中2週で迎えた21戦目は、レグルス賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（9戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイヤルスパークを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4月22日、中3週で迎えた22戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（10戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のダンディシャークに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月4日、中5週で迎えた23戦目は、’09メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（11戦8勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月23日、中6週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、’09シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のパレスワールドに4馬身の差をつけて9勝目を収める

8月26日、中4週で迎えた25戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したケイアイジンジンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2010年）

4月7日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた27戦目は、’10ブリリアントカップ（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

7月2日、中9週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた29戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、’10シーサイドカップ（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、アンドロメダ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた31戦目は、一般A2 A3（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた32戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月31日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。