ダイコーシルバー（1985年生、母ブラツクルーパス）

ダイコーシルバー（1985年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時11歳）と交配したブラツクルーパスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は濱田牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1989年の横津岳特別(400万下)。

経歴

デビュー前

久保田金造厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

2月29日、デビュー戦は蛯名信広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月29日、中8週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた3戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

6月11日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

7月2日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

8月21日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のランズスポートをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

9月10日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で鹿戸雄一騎手（7戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で鹿戸雄一騎手（8戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で鹿戸雄一騎手（9戦1勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、フジノサンスイにクビ差交わされて2着となった。

11月5日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で鹿戸雄一騎手（10戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

11月12日、連闘で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で鹿戸雄一騎手（11戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

4歳（1989年）

1月28日、中5週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下の高塔山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上400万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名信広騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月19日、連闘で迎えた19戦目は、5歳以上400万下の背振山特別（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名信広騎手（6戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアジスイセイに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月11日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上400万下の御在所特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名信広騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月19日、連闘で迎えた21戦目は、5歳以上400万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名信広騎手（8戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4月15日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上400万下の二王子特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名信広騎手（9戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下の粟島特別（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名信広騎手（10戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名信広騎手（11戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上400万下の十勝岳特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（12戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上400万下の襟裳特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（13戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

8月12日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上400万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（14戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた28戦目は、津曲浩二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったトサノリヨウマにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

9月2日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上400万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（15戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上400万下の横津岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（16戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスターアダムスを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

9月23日、連闘で迎えた31戦目は、4歳以上900万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（17戦2勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。