パワトゥザピープル（2020年生、母イエスアイキャン）

パワトゥザピープル（2020年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人々に力を」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したイエスアイキャンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は沖田牧場。2022年のフローラルカップ(牝地方重賞)で3着に入った他、2023年の雨月賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

米川昇厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

5月12日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリストンに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月15日、中4週で迎えた2戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月28日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

7月27日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた6戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

10月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

12月7日、中8週で馬体重を前走から23kg絞って迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のひばり特別（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

3歳（2023年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から39kg戻して迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若獅子特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた10戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の八ツ瀬川賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

デビュー前

橋本和馬厩舎（大井）へ入厩。

3月31日、デビュー戦は藤田凌騎手を鞍上に据えて、3歳戦の319.5万円以上（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。馬体重は490kg。10頭立ての9番ゲートからスタート。競走除外となった。

5月3日、中7週で迎えた11戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の稲苗月特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンの雨月賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた13戦目は、タリスマニック賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のバリトンヴォイスに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

6月27日、中1週で迎えた14戦目は、ネジバナ特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーアローに4馬身の差をつけて3勝目をマークした。

7月27日、中3週で迎えた15戦目は、優駿の里安平町道の駅特別（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた16戦目は、松下裕汰特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（5戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセーヌウォーリアに7馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月21日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、エスケンデレヤ賞（門別ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岩橋勇二騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリューフィアに8馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月25日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、ポットマム特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

4歳（2024年）

1月4日、中9週で迎えた19戦目は、黒豆賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（7戦4勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月9日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、クラセアルタ賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月2日、中7週で迎えた21戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、仙人草賞（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマノフィオーレを次元の違う末脚で半馬身差し切って制した。

7月26日、中2週で迎えた22戦目は、古岡勇樹騎手を鞍上に迎えて、やまなみ五湖「津久井湖」「丹沢湖」賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノブヘンドリックスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月5日、中0週で迎えた23戦目は、凌霄花特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古岡勇樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた24戦目は、日和風特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で古岡勇樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた25戦目は、材木座特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で古岡勇樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したマイケルマキシマスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。