ビッグマグナム（2006年生、母サンデータッチ）

ビッグマグナム（2006年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオリオンザサンクス（当時10歳）と交配したサンデータッチが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は荒木貴宏。戦績は、地方34戦14勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の千葉テレビ放送盃(一般A2以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒木克巳から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2008年）

10月23日、デビュー戦は張田京騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は544kg。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウインクバレーにアタマ差交わされて2着となった。

11月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

11月18日、連闘で迎えた3戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた4戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るペンズゴールドを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2009年）

1月7日、中3週で迎えた5戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブルーバードカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のガーネットフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2010年）

4月15日、約15か月の休養明けで迎えた7戦目は、一般C2九十（船橋ダート1500m 小雨/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

5月6日、中2週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた8戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5月27日、中2週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた9戦目は、一般C2十一十二（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

6月10日、中1週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた10戦目は、一般C2九十（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

8月11日、中8週で迎えた11戦目は、一般C3一二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、一般C2五六（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2五六（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2十二13十四（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスパークルレディーに5馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

11月4日、中2週で迎えた15戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のカカボゴールドに3馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

11月25日、中2週で迎えた16戦目は、深谷特選和牛協議会賞（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグローバルカラーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

12月6日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1五六（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（9戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったスパークキャンドルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた18戦目は、一般C1五（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（10戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダークセクターに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5歳（2011年）

1月1日、中1週で迎えた19戦目は、初日の出特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎駿騎手（11戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラッキーサンライズに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

1月19日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、一般C1 C2（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎駿騎手（12戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のホワイトブーツに3馬身の差をつけて制した。

5月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた21戦目は、よみうりランドプールWAI賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で石崎駿騎手（13戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた22戦目は、一般B3三（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で石崎駿騎手（14戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアルテマイスターを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて8勝目をつかんだ。

6月21日、中2週で迎えた23戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石崎駿騎手（15戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったウイニングタワーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月22日、中3週で迎えた24戦目は、九十九里特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で石崎駿騎手（16戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマートターゲットを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

8月23日、中4週で迎えた25戦目は、ファビィレイン特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で石崎駿騎手（17戦8勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の菊月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオキノキセキに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月11日、中4週で迎えた27戦目は、スポーツニッポン賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るライトレジーナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

11月4日、中2週で迎えた28戦目は、南関東地方競馬チャンネル賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の初霜特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（18戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリームストライドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利数を12に伸ばす

12月21日、中3週で迎えた30戦目は、ターコイズ特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（19戦9勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るイケノエイトマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6歳（2012年）

1月12日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（20戦10勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のドラゴンウィスカーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月8日、中3週で迎えた32戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、ハンデ戦の卯月特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（21戦11勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたドラゴンウィスカー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月6日、約7か月半の休養明けで迎えた34戦目は、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（22戦11勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。