グルアーブ（2017年生、母タニノジュレップ）

グルアーブ（2017年5月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「バラの水(ペルシャ語)。『ジュレップ』の語源。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のトーセンラー（当時9歳）と交配したタニノジュレップが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2023年のフェアリーカップ(牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額920万円（2.3万×400口）で一口馬主が募集された。

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

12月7日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオイデヤスダイジンにクビ差届かず2着に惜敗した。

1月26日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったサツキマスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクァンタムリープをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

5月10日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

8月29日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き16着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた16頭をごぼう抜きし、最後は2着のメルテッドハニーに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月20日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4歳（2021年）

1月10日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

3月21日、中9週で迎えた12戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったラパンセソバージュにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月18日、中3週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって5着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの胎内川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月21日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のワザモノに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

5歳（2022年）

1月9日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

8月6日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

9月3日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

11月26日、中7週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスのシャングリラステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

6歳（2023年）

1月22日、中7週で迎えた24戦目は、4歳以上3勝クラスの江戸川ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

3月25日、中8週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

7月31日、中5週で迎えた27戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた28戦目は、立秋特別（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた29戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったオートヴィルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた30戦目は、姫神賞（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったマルアズールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月2日、連闘で迎えた31戦目は、オクトーバーカップ（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた32戦目は、アマリリス賞（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。