ワイルドファンシー（2005年生、母マロンキス）

ワイルドファンシー（2005年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「突拍子もない空想」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時11歳）と交配したマロンキスが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方24戦10勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の成人の日特別(一般E)。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

4月27日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

6月29日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

8月17日、中6週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた6戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、一般E8（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウルトラマシーンに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月19日、連闘で迎えた7戦目は、一般E7（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のドリームセレナーデに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月31日、中1週で迎えた8戦目は、霜降特別（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグラスアフリートに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月24日、中2週で迎えた9戦目は、錦秋特別（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で中西達也騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のドリームセレナーデに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月13日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、やるなら今しかネ特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中西達也騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月21日、連闘で馬体重を前走から11kg絞って迎えた11戦目は、一般Eイ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中西達也騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したドリームセレナーデを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月31日、中0週で迎えた12戦目は、年末年始は馬次第特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中西達也騎手（6戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアタゴビッグマンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

1月12日、中1週で迎えた13戦目は、成人の日特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中西達也騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシュピルマンに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月7日、中3週で迎えた14戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般D4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タイムトゥブギにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月21日、中1週で迎えた15戦目は、一般Dロ（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は中西達也騎手（8戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマキハタシューターに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月29日、中4週で迎えた16戦目は、一般D5（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（9戦6勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビッグサクセスに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月10日、中1週で迎えた17戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般D2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた18戦目は、こうち春花まつり特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（10戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホリエモンに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月23日、中2週で迎えた19戦目は、高知・福山連携海援隊シリーズ五戦（福山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（11戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた20戦目は、おらんく特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（12戦8勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグッドヘラクレスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月27日、中1週で迎えた21戦目は、鰹のタタキ特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中西達也騎手（13戦9勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、一般C2（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中西達也騎手（14戦9勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた23戦目は、デビルク隼一派特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中西達也騎手（15戦9勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグッドホープを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて10勝目を達成した。

11月14日、中1週で迎えた24戦目は、晩秋特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中西達也騎手（16戦10勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた25戦目は、馬産地日高協賛特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で中西達也騎手（17戦10勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた26戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、冬至特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5歳（2010年）

1月2日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（18戦10勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したセイセイコウにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月30日、中3週で迎えた28戦目は、風花特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は伊藤千尋騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

2月14日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた29戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、工石山特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。