インクレディブル（2012年生、母キャニオンジュノー）

インクレディブル（2012年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「信じられない、驚嘆」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時27歳）と交配したキャニオンジュノーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地12戦0勝、地方10戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年のツインホープ特別(C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、マオジャパンから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、前田葉子によって420万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月2日、デビュー戦は義英真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は516kg。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

3歳（2015年）

2月22日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に敗れた。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

7月16日、中5週で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインホープ特別（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラッキーランナーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、プロキオン賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコスモムルジムに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（2016年）

2月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに21kg増やして迎えた8戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

5月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた9戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた11戦目は、ルビースター賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた12戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

10月25日、中9週で迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、加賀白山賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月2日、連闘で迎えた14戦目は、芦屋川特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったバニスターに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月10日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

5歳（2017年）

2月2日、中7週で迎えた16戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、アメジストスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた17戦目は、春蘭特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアークマイニングにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月25日、中6週で迎えた18戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、金沢犀川賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた19戦目は、カシオペア賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったユニゾンデライトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月26日、中7週で迎えた20戦目は、加古川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトッコディルーチェを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って久々に白星を挙げた。

9月24日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（4戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。