バアゼルキング（1999年生、母レースカム）

バアゼルキング（1999年1月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時14歳）と交配したレースカムが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地40戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年のオークランドレーシングクラブトロフィー(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月19日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のボンジュールカミノに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 小雨/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

7月28日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4歳（2003年）

1月5日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したケイエスブリザードに3/4馬身届かず2着となった。

1月25日、中2週で迎えた7戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアドマイヤセレクトにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

2月22日、中3週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5月3日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーアルクソールに1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

5月25日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

6月22日、中3週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のメンタルシャウトに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月19日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月7日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2003ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雪/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

5歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた18戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパラダイスシチーをクビ差振り切って4勝目をマークした。

3月13日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルポルタージュをアタマ差振り切って5勝目を獲得した。

4月3日、中2週で迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

8月21日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

12月12日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2004フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた27戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

4月10日、中7週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦3勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

9月17日、約5か月半の休み明けで迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

9月24日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のビッグエンデバーに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月15日、中2週で迎えた32戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

12月24日、中9週で迎えた33戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

7歳（2006年）

1月28日、中4週で迎えた34戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた36戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

5月7日、中5週で迎えた37戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

11月18日、約5か月半の休み明けで迎えた39戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた40戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。