マテンロウスカイ（2019年生、母レッドラヴィータ）

マテンロウスカイ（2019年2月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「摩天楼+空」。毛色は栗毛。種牡馬のモーリス（当時8歳）と交配したレッドラヴィータが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の中山記念(G2)に勝利した他、2023年のエプソムカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、寺田千代乃によって3,888万円で落札された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月29日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシホノスペランツァに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2022年）

1月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったグランディアにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

5月14日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのあずさ賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したヤマニンサルバムにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月9日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったヴァモスロードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月21日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアウサンガテに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4歳（2023年）

2月11日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のパラレルヴィジョンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月20日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、サクラトゥジュールにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月11日、中2週で迎えた12戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月29日、中5週で迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で横山典弘騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた15戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で横山典弘騎手（13戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のドゥアイズを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2024年）

2月4日、中7週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で横山典弘騎手（14戦3勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で横山典弘騎手（15戦3勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドーブネを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

10月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で横山典弘騎手（16戦4勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は18戦連続で横山典弘騎手（17戦4勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。