オールザットジャズ（2008年生、母ダイヤモンドピサ）

オールザットジャズ（2008年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「映画名」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時9歳）と交配したダイヤモンドピサが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着3回。2012年、2013年と福島牝馬ステークス(牝G3)を連覇した他、2012年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

4月10日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は448kg。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入った。

4月30日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンマハをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の鹿ケ谷特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したイッツスパーブにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月13日、中1週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったビッグスマイルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の巻特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のツインエンジェルズに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月13日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず15着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロードラテアートに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2012年）

2月12日、中8週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタムロスカイに1馬身1/4の差をつけて制した。

3月11日、中3週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したレディアルバローザに半馬身届かず2着となった。

4月21日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のコスモネモシンに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

5月13日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に敗れた。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

11月11日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2013年）

1月13日、中3週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

3月10日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネイサベルをクビ差振り切って連覇達成

5月12日、中2週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月18日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

10月6日、中6週で迎えた23戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた24戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.バルザローナ騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。