レディアルバローザ（2007年生、母ワンフォーローズ）

レディアルバローザ（2007年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ばら色の夜明け（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したワンフォーローズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着3回。2011年のヴィクトリアマイル(牝G1)で3着に入った他、2011年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ロードサラブレッドオーナーズにて総額2,200万円（4.4万×500口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月21日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

12月19日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラフェクレールに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2010年）

1月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

1月31日、中1週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、オメガブルーハワイに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月27日、中3週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリバーハイランドを3/4馬身振り切って制した。

3月14日、中1週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

6月13日、中8週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたソウルフルヴォイス決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンプレシオネをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月17日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったエーシンリターンズに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月19日、中5週で迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

4歳（2011年）

1月30日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

2月20日、中2週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月2日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のフミノイマージンに2馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

5月15日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

8月14日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた19戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた20戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

5歳（2012年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のオールザットジャズを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4月7日、中3週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

5月13日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦3勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

12月2日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2013年）

1月19日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。