ムジカ（2017年生、母ローズアダージョ）

ムジカ（2017年4月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「音楽(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時7歳）と交配したローズアダージョが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前谷武志。2020年のローズステークス(牝G2)で2着に入った他、2021年の新潟牝馬ステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/重）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3歳（2020年）

1月13日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったフィニステールに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月23日、中1週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴァリッドブラックを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月20日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月29日、連闘で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月24日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンツイノーバを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月23日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したシルバースミスにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月20日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したリアアメリアを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

10月18日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

12月26日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したヴァンランディにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2021年）

1月23日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月13日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したダノンマジェスティに半馬身届かず2着となった。

4月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月20日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、最後はフィオリキアリと並んで6着同着となった。

10月2日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（6戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（7戦0勝）。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

5歳（2022年）

3月19日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

4月23日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したルペルカーリアに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月14日、中3週で迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月11日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったスタッドリーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月25日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

2023年1月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。