エメラルドアロー（2014年生、母エメラルドインディ）

エメラルドアロー（2014年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「緑玉の矢」。毛色は栗毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時15歳）と交配したエメラルドインディが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方22戦2勝2着9回。主な勝ち鞍は2017年の3歳C2一。

経歴

デビュー前

6歳のとき、川向高橋育成牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

大樹レーシングクラブにて総額850万円（2.13万×400口）で一口馬主が募集された。

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

11月13日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は410kg。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

3歳（2017年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

4月22日、中8週で迎えた3戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

7月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の大槌波板海岸賞（盛岡ダート1200m 雨/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったウインベザントに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳C2一（盛岡ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のサワノココチャンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月20日、中2週で迎えた6戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ゴールドシチーに交わされて1馬身差の2着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったウインベザントに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗れた。

9月10日、連闘で迎えた8戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のゴールドボーラーを3/4馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

9月24日、中1週で迎えた9戦目は、新里まつり賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったレオエタニティーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月2日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は高松亮騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したスフェリスティリオに半馬身届かず2着に敗北した。

11月23日、中4週で迎えた12戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた14戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

4歳（2018年）

4月24日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、一般C3九十（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた16戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、一般C3七八九（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

7月1日、中7週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた17戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般C2八（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したムーンシュトラールを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

7月15日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた18戦目は、一般C2八（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったシゲルカガに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた19戦目は、西日本豪雨被災者支援（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、2着となった。

8月5日、連闘で迎えた20戦目は、一般C2七（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大坪慎騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月26日、中2週で迎えた21戦目は、一般C2八（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大坪慎騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は高松亮騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた24戦目は、オッズパーク杯（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたライブリーソング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月20日、中1週で迎えた25戦目は、メルシャンワイン賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。