インウィクトス（2017年生、母ラビングトスカーナ）

インウィクトス（2017年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不屈(ラテン語)。父母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のワールドエース（当時8歳）と交配したラビングトスカーナが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は碧雲牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、碧雲牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小野利和によって831.6万円で落札された。

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

7月28日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

8月25日、連闘で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた4戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

11月10日、中6週で迎えた5戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

11月23日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入った。

12月14日、中2週で迎えた7戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグレートコートに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2020年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

2月22日、中4週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月4日、中5週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた12戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、4着に終わった。

6月20日、中6週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

6月28日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

9月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフジノタカネを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

10月3日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

11月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

4歳（2021年）

2月21日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラスの大島特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイビリジアンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月7日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は原優介騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は原優介騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

6月12日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

9月12日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

10月23日、中5週で迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの新津特別（新潟ダート1200m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

デビュー前

1歳のとき、碧雲牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小野利和によって831.6万円で落札された。

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

5月1日、デビュー戦は原優介騎手を鞍上に据えて、4歳以上2勝クラスの喜多方特別（福島ダート1700m 雨/重）に出走。14頭立ての9番ゲートからスタート。出走取消となった。

5歳（2022年）

5月8日、約6か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの立川特別（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は山田敬士騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

7月10日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は原優介騎手（7戦1勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず14着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた28戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大倉山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月4日、中5週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で原田和真騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

11月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

12月10日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの豊中特別（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

2022年12月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2023年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた33戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 晴/不良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた34戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた35戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた36戦目は、地方重賞のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中直人騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた37戦目は、多良岳賞（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中直人騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた38戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、九千部山特別（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

4月24日、連闘で迎えた39戦目は、青海大樹騎手を鞍上に迎えて、シバザクラ賞（佐賀ダート1400m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノルーキーにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月8日、中1週で迎えた40戦目は、ハナミズキ賞（佐賀ダート1300m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で青海大樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた41戦目は、KYUSHU DREAM賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で青海大樹騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウキートスに3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。