チョウカイデュール（1984年生、母キシユウジヤンプ）

チョウカイデュール（1984年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデユール（当時23歳）と交配したキシユウジヤンプが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は熊沢牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回、地方15戦3勝2着4回。1987年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で5着に入った他、1987年の青葉賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相川勝敏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

6月8日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったウエスタンラッパに詰め切れず、6馬身差の2着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のホシヌーベルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中1週で迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

12月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひいらぎ賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて4着に終わった。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた7戦目は、池田賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた8戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた9戦目は、4歳400万下の寒梅賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた10戦目は、4歳400万下のれんげ賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカイラスアモン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月19日、中3週で迎えた11戦目は、4歳400万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったベルグマイスターをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月2日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したチョウカイフリートを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月31日、中3週で迎えた13戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。24頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを23番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、5着に入った。

7月18日、中6週で迎えた14戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレイトンボーイを豪脚で半馬身差し切ってファンの高評価に応えた。

8月8日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のボクサーシローを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

9月27日、中6週で迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた17戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

4歳（1988年）

4月9日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、5歳以上1400万下のソレイユ賞（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

6月11日、中8週で迎えた19戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

12月30日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、福田三郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペア特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のアイアイローマンに1馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

5歳（1989年）

1月19日、中2週で迎えた21戦目は、高橋和宏騎手を鞍上に迎えて、男体山特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったバスタードボーイから1馬身半差の2着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた22戦目は、東中スポ新聞社杯特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は福田三郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のナスノノボルをハナ差制して5勝目をつかんだ。

3月2日、中2週で迎えた23戦目は、すみれ特別（宇都宮ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福田三郎騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月30日、約10か月の休み明けで迎えた24戦目は、一般A1 A2（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福田三郎騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（1990年）

1月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、新春特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福田三郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

1月24日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた26戦目は、弁天特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は高橋和宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた27戦目は、日下部一二三騎手を鞍上に迎えて、オリオン座特別（足利ダート1700m 晴/不良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

6月14日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、袋川特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は高橋和宏騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

7月5日、中2週で迎えた29戦目は、七夕特別（宇都宮ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は日下部一二三騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7歳（1991年）

3月13日、約8か月半の休み明けで迎えた30戦目は、一般B1（宇都宮ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は高橋和宏騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のブユウヒカリに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

4月8日、中3週で迎えた31戦目は、とき草特別（宇都宮ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋和宏騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた32戦目は、一般B1（宇都宮ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋和宏騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズミッドビルから半馬身差の2着となった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、一般B1（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋和宏騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったエルカミノから1馬身差の2着となった。

5月25日、中2週で迎えた34戦目は、キンセン花特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋和宏騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったエルカミノから1馬身差の2着に敗北した。