ヤマニンバイタル（1990年生、母She Might Hula）

ヤマニンバイタル（1990年10月2日）は、ニュージーランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSir Tristram（当時19歳）と交配したShe Might Hulaが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦5勝2着4回。1994年の鳴尾記念(ハンデG2)で2着に入った他、1995年の朱鷺ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

8月21日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

9月26日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったクイーンジャガーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中4週で迎えた3戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンマウントに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（1994年）

4月10日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

10月2日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二見ケ浦特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエバービクトリーに1馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

10月29日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の布引特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったパーフェクトゲームを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の舞鶴特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のテンシンランマンに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月10日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスターマンにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

5歳（1995年）

1月28日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月19日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の御堂筋ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったサンライトウェイにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた12戦目は、なにわステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァルケイノウに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月30日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月8日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトウカイサイレンスに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

6歳（1996年）

10月6日、約12か月の休養明けで迎えた15戦目は、秋野ステークス（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、4着に終わった。