コウセン（2010年生、母グリーンヒルマック）

コウセン（2010年3月29日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「光と泉」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時7歳）と交配したグリーンヒルマックが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ヒカル牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回、地方9戦4勝。2017年のOROターフスプリント(一般 M2)に勝利した他、2017年のハーベストカップ(一般 M3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ヒカル牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

9月29日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のサトノプレシャスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

1月13日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したロードクルセイダーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月26日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

4歳（2014年）

8月23日、約15か月の休養明けで迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月22日、中9週で迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったダイシンサンダーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2015年）

1月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3月22日、中9週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のチョコレートバインに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6歳（2016年）

5月21日、約14か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを5馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

8月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。16着に敗れた。

7歳（2017年）

2月5日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

4月1日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

5月6日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

6月17日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月15日、中7週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた18戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、M3の桂樹杯（盛岡芝1600m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のブレイズアトレイルに4馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

9月24日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた19戦目は、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月8日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、M3のハーベストカップ（盛岡芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のウインミラージュに6馬身の差をつけて4勝目を手にした。

10月21日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、M2のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサクラゴスペルに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月2日、中5週で迎えた22戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアリッサムに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月16日、中1週で迎えた23戦目は、M3の白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（5戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

8歳（2018年）

6月3日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、M2の早池峰スーパースプリント（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山本政聡騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

8月15日、中9週で迎えた25戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、桂樹杯（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

10月6日、中6週で迎えた26戦目は、ハーベストカップ（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。