プリンスシン（1987年生、母Hempens Syn）
Rindo Sun
1987.01.29
プリンスシン（1987年1月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSham（当時17歳）と交配したHempens Synが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦5勝2着1回。1991年の京都記念(ハンデG2)に勝利した他、1990年のすみれ賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（1989年）
11月4日、デビュー戦は田島良保騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は516kg。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。
11月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロングルーブルに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。
12月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウベンハーに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。
3歳（1990年）
2月11日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦2勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。
3月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったユートジョージにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。
4歳（1991年）
1月6日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた6戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のイチノアミューズに1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。
2月2日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のシルクオーシャンに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。
2月17日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は田島良保騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンドピアリスに1馬身半の差をつけて3連勝で重賞初制覇を果たした。
11月17日、約9か月の休養明けで迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（6戦3勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。
12月22日、中4週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（7戦3勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。