ユートジョージ（1987年生、母コマノマツカゼ）

ユートジョージ（1987年4月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時12歳）と交配したコマノマツカゼが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）鳥井牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着4回、地方9戦4勝2着2回。1990年のNHK杯(G2)に勝利した他、1991年の金杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月15日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は450kg。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったユウキサンボーイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた4戦目は、J.ベラスケス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったワイドアンサーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマヒサジュジュに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイッキアンヘルをハナ差振り切って初白星を挙げた。

2月18日、中4週で迎えた8戦目は、伊藤稔騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイドアンサーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリンスシンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4月15日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したマンジュデンゴッドにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月6日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のシンボリデーバに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月27日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（9戦3勝）。22頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

10月14日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（10戦3勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（11戦3勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた15戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

4歳（1991年）

1月5日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

2月3日、中3週で迎えた17戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（13戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた18戦目は、G2のマイラーズカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（14戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（15戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた20戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（16戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（17戦3勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

10月6日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（18戦3勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた24戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（19戦3勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた25戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた27戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（20戦3勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（21戦3勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた29戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（22戦3勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（23戦3勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた31戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（24戦3勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

10月25日、約6か月の休養明けで迎えた32戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のラックドリームに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

6歳（1993年）

4月25日、約6か月の休養明けで迎えた33戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月21日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた34戦目は、大久保真二騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマルカロッキーに2馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

12月19日、中3週で迎えた35戦目は、松島壽騎手を鞍上に迎えて、サラブレッド大賞典（荒尾ダート2150m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルカロッキーから7馬身差の2着に敗北した。

7歳（1994年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、G3の平安ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大久保真二騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

2月27日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた37戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大久保真二騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月27日、中3週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた38戦目は、開設66周年記念（荒尾ダート2150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大久保真二騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のワルツダーリンをアタマ差制して7勝目を奪取した。

7月3日、約3か月半の休養明けで迎えた39戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のダンツジュピターに1馬身半の差をつけて8勝目を手に入れた。

7月17日、中1週で迎えた40戦目は、川口道助騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったトクノエースから1馬身半差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた41戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉井浩和騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。