イッキアンヘル（1987年生、母ボルテスソロン）

イッキアンヘル（1987年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時7歳）と交配したボルテスソロンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）米田牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着3回、中央障害9戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた2戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したユートジョージにハナ差届かず2着となった。

2月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったホクセイブレイブに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったトップセレーネに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシルバニールに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月7日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた12戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた13戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレイクダービーを鬼脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

7月28日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月9日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月4日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（11戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（12戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1991年）

1月15日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシロヤマワイスをクビ差振り切って3勝目を手にした。

2月2日、中2週で迎えた24戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた27戦目は、下鴨ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

6月8日、中5週で迎えた28戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月26日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（8戦2勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

11月17日、連闘で迎えた32戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は東田幸男騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったモリスワローから1馬身差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた35戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で東田幸男騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のコーシンボーイに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

2月8日、中3週で迎えた36戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 曇）に57kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったカルストンパーシアからハナ差の2着となった。

3月1日、中2週で迎えた37戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は東田幸男騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のセトホウザンに3馬身の差をつけて優勝

10月10日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた38戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（6戦2勝）。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったナムラモノノフから5馬身差の2着となった。

11月1日、中2週で迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で東田幸男騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。