テーオーエンペラー（2003年生、母メジロドロシー）

テーオーエンペラー（2003年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したメジロドロシーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中田英樹。戦績は、中央平地20戦1勝2着3回、中央障害1戦0勝、地方9戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

5月13日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/重）に出走。馬体重は492kg。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた4戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したメジロソリアノに半馬身届かず2着となった。

4歳（2007年）

2月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアズマストロングを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた8戦目は、一般C17（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアーティストタッチに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月1日、連闘で迎えた9戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスカイウォークにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月27日、中3週で迎えた10戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スリーキセキに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中1週で迎えた11戦目は、一般C9（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアズマストロングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、一般C7（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C8（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた14戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、サイレンストゥーレに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、清家義徳騎手を鞍上に迎えて、一般C6（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のランスに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2008年）

4月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から7kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6月14日、中7週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

8月2日、中6週で迎えた18戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

6歳（2009年）

5月16日、約9か月半の休養明けで迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月30日、中1週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したマヤノクレナイを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月13日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたラッキーバニヤン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月12日、中3週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のテキーラをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月2日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

7歳（2010年）

4月24日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

5月15日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

6月6日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

8月7日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

8月21日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

10月3日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた30戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。