マストビートゥルー（2003年生、母ホッポウマリア）

マストビートゥルー（2003年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「本当に違いない」。毛色は栗毛。種牡馬のオペラハウス（当時15歳）と交配したホッポウマリアが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地38戦7勝2着2回、中央障害2戦0勝2着2回。2009年の小倉日経オープン(オープン)に勝利した他、2009年の大阪城ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、信岡牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森中蕃によって682.5万円で落札された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月12日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったオリオンオンサイトを半馬身捉え切れず2着となった。

3月5日、中2週で迎えた2戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のマイネルスパーダに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月13日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は船曳文士騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフィールドベアーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月27日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

8月6日、中9週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は船曳文士騎手（2戦2勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（3戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で船曳文士騎手（4戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着を確保した。

9月24日、中2週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

4歳（2007年）

4月22日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の有松特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の岩木山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

5歳（2008年）

3月9日、約7か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は船曳文士騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で船曳文士騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

7月20日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアンノルーチェに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月16日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

9月6日、中2週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサザンギャラクシーをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

6歳（2009年）

1月25日、中3週で迎えた26戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマイネヴェロナをハナ差振り切って5勝目を収める

2月7日、中1週で迎えた27戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月8日、中3週で迎えた28戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦2勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマチカネオーラに1馬身1/4の差をつけて6勝目を手にした。

4月5日、中3週で迎えた29戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦3勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた30戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったドリームサンデーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月14日、中6週で迎えた31戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、6着を確保した。

8月2日、中6週で迎えた32戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた33戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のバトルバニヤンに1馬身1/4の差をつけて7勝目を挙げた。

9月12日、中2週で迎えた34戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

12月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、G.ゴメス騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた36戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2009ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

7歳（2010年）

7月4日、約6か月半の休養明けで迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた38戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったエルジャンクションからクビ差の2着に甘んじた。

8月22日、中2週で迎えた39戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったアナザースターから2馬身半差の2着に敗北した。

8歳（2011年）

6月12日、約10か月の休養明けで迎えた40戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。